※仕様・外観等の記載内容については改良のため予告なしに変更することがありますのでご了承ください。 20201221 ■ ディスコネクトスイッチ(ディスコンスイッチ)とは何か︖ 通常のスイッチとディスコネクトスイッチとの違いは︖ 国内規格である旧 JIS 規格は、2001 年に JIS C 8201-3(低電圧開閉装置および制御装置)として IEC 規格に準拠する よう改正され、一部を除き、IEC 規格と同一の要求事項及び試験方法が要求されています。そして、通常のスイッチとディスコン スイッチ(スイッチ・ディスコネクター)は安全性上の大きな違いがあります。JIS C 8201-3 / IEC 60947-3規格においてディスコ ネクトスイッチは接点溶着を想定したアクチュエーター強度試験が課せられており、接点溶着時にハンドルを回しても OFF 位置に 回らない“断路保証”※1 をしています。つまり、接点の状態とハンドルの表示が一致しており、接点溶着時の事故を防ぐことが出 来ます。当たり前のことに思われるかもしれませんが、このアクチュエーター強度試験を課していない単なるスイッチはハンドル表示と 接点の状態が異なり、仮に接点が溶着していてもハンドルが OFF 位置を示していることがあり、メンテナンス時には重大な事故も 起こりかねない危険な状態にあることがあります。 ■ JIS C 8201-3 / IEC 60947-3 における分類 JIS / IEC規格においては機能に応じてスイッチ、ディスコネクター、スイッチディスコネクターの3つに分類しています。 スイッチ ディスコネクトスイッチ (断路⽤スイッチ) ディスコネクター スイッチ・ディスコネクター 記号 IEC規格上の テスト項目 なし アクチュエーター強度 なし 開放時リーク電流 あり 定格短絡投⼊容量 あり アクチュエーター強度 あり 開放時リーク電流 なし 定格短絡投⼊容量 あり アクチュエーター強度 あり 開放時リーク電流 あり 定格短絡投⼊容量 応⽤ 通電時に開閉可能 非通電時のみ 開閉可能 通電時に開閉可能 断路保証が保証されないの でメインスイッチとしては使⽤ 不可 ヒューズと組み合わせて ブレーカとして使⽤可能 非常停止スイッチとして兼 ⽤可能※2 ヒューズと組み合わせて ブレーカとして使⽤可能 ※2 非常停止⽤途として⽤いる場合にはJIS B 9960-1 10.7.4項を満たすことをご確認の上、ご使⽤ください。 ディスコネクトスイッチ(断路⽤スイッチ)とは何か? 接点溶着時の事故を防ぐ 電流は流れている 過電流 断路保証 過電流で 溶着 !! OFF位置には回せない ON位置をキープ パドロックもかけられない ※1 通常操作トルクの3倍のトルクにて操作してもハンドルがOFF位置にならないことを試験する。ただし、最小トルク100N, 最大トルク200Nと規定。 - 23 -
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